一人で仕事をしていると、意外と悩ましいのが電話対応です。
外出中に電話がかかってきたらどうしよう。打ち合わせ中に電話が鳴ったら困る。かといって、電話に出ないことでお客様からの信頼を失うのも避けたい。
私も、長年電話対応を任せていたスタッフが退職することになり、この問題に直面しました。
そこで導入したのが、AI電話自動応答サービスの「IVRy(アイブリー)」です。
導入前は「AIに電話を取らせて、お客様から文句を言われないだろうか」と心配していました。
ところが、実際に約2か月使ってみると、予想以上にしっかり対応してくれました。
現在は、基本的に自分で事務所の電話には出ず、IVRyで用件を確認して必要な相手に折り返す運用にしています。
この記事では、IVRyを導入した理由から、実際の設定方法、毎月の利用料金、使って感じたメリット・デメリットまで、私自身の経験を紹介します。
※本記事は2026年11月時点の利用体験と公開情報をもとにしています。料金やサービス内容は変更されることがあります。
スタッフの退職で、一人事務所の電話対応を考えることになった
それまではスタッフがすべての電話を受けていた
以前は、スタッフが事務所にかかってくる電話を100%受け付け、必要に応じて私につないでくれていました。
私は仕事をしながら、必要な電話にだけ対応すればよい環境でした。
ところが、スタッフが退職することになりました。
これからは、電話対応も自分一人で行わなければなりません。
そこで最も心配したのが、外出中の電話です。
お客様から連絡があったときに電話に出られず、苦情にならないだろうか。
長く続けてきた仕事だからこそ、お客様との信頼関係は大切にしたいと考えていました。
電話は1日1~2本程度。それでも対策は必要だった
実は、私の事務所にかかってくる電話は、それほど多くありません。
平均すると1日1~2本程度です。
しかも、IVRyを使い始めてから、電話やインターネット関連の営業電話が結構多いことも分かりました。
電話件数だけを考えれば、それほど大きな問題には見えないかもしれません。
しかし、たった1本でも、打ち合わせ中や集中して作業しているときに電話が鳴れば、仕事が中断されます。
外出中なら、そもそも電話に出られません。
私が解決したかったのは、電話の件数ではなく、必要な電話を逃さず、自分の仕事も中断しない仕組みを作ることでした。
携帯電話への転送や有人電話代行も検討した
携帯電話への転送では問題が残る
最初に考えたのは、事務所の固定電話を携帯電話へ転送する方法でした。
これなら、外出中でも電話を受けられます。
ただ、すぐに別の問題に気づきました。
お客様との打ち合わせ中に、携帯電話へ着信したらどうするのか。
結局、自分で電話に出なければならない点は変わりません。
仕事を中断しないという目的から考えると、携帯電話への転送だけでは十分ではありませんでした。
有人電話代行は月1万円以上で負担に感じた
次に検討したのが、人が電話に対応してくれる電話代行サービスです。
人が応対してくれる安心感はあります。
ただ、私が検討したサービスでは、月額1万円以上の費用がかかりました。
1日平均1~2本程度の電話に、毎月1万円以上を支払うのは少し高いと感じました。
そこで、AIによる電話応答サービスにも目を向けました。
fondeskも試したが、私にはIVRyの音声が合っていた
IVRy以外にも、fondesk側のAI受付サービスを試しました。
しかし、私が試した際には、音声の品質が気になりました。
IVRyの音声と比較すると、私には聞き取りづらく感じられたのです。
電話応対の音質は、お客様の印象にも関わる部分です。
そのため、それ以上時間をかけて比較検証することはせず、IVRyを中心に検討することにしました。
もちろん、これは私が試した環境での個人的な感想です。サービス全体の品質を比較・評価したものではありません。
IVRyを選んだ理由は料金とAI音声の自然さ
IVRyを選んだ決め手は、料金とAI音声の品質でした。
実際に試してみると、AIの受け答えは思っていたより自然でした。
また、私が契約したスタータープランでも、必要な応対ルールを設定できました。
私は次の5つのルールを作りました。
- 外出中
- 終日外出中
- 業務対応中
- 打ち合わせ中
- 研修中
状況に合わせて案内を切り替えるためです。
実際には基本的に「外出中」の案内を使っており、事務所にいるときも同じ案内のままにしていることがあります。
今後は「ただいま電話に出ることができません」といった、場所にかかわらず使える案内も検討したいと思っています。
なお、ルール数や設定できる内容は契約プランやサービスの変更によって異なる場合があります。
IVRyの導入方法|既存の固定電話番号も使えた
IVRyから発行された050番号に転送する
私の場合、もともと仕事で使用している固定電話番号がありました。
その番号を変更するのは避けたかったため、既存の固定電話にかかってきた電話をIVRyへ転送する方法を選びました。
流れは次のとおりです。
- IVRyに登録する
- IVRyから050番号が発行される
- 契約中の電話会社で、その050番号への転送を設定する
- IVRy側でAIの応対内容を設定する
- 実際に電話をかけて動作を確認する
転送設定は多少面倒に感じましたが、作業自体はそれほど難しくありませんでした。
契約している電話会社から設定方法のPDF資料を取り寄せ、ChatGPTに読み込ませて手順を教えてもらいました。
その説明を見ながら進めることで、自分でも設定できました。
電話会社や契約している回線によって設定方法は異なるため、自分の契約先に確認する必要があります。
AIの応対設定も、やってみると難しくなかった
最初はAIの設定も面倒に感じました。
ただ、一度基本の応対ルールを作ってしまえば、案内文を変更することで別のルールにも応用できます。
私はChatGPTにも相談しながら設定を作成しました。
実際に設定を終えると、PC画面から簡単に切り替えられます。
初期設定には少し手間がかかりますが、普段の運用で毎日複雑な操作をする必要はありません。
実際のIVRyの使い方|会社名・名前・用件をAIに聞いてもらう
私の事務所では、IVRyに電話の一次受付を任せています。
AIには、おおむね次の内容を確認してもらいます。
- 電話をかけてきた方の会社名
- お名前
- 折り返し先の電話番号の確認
- 具体的な用件
実際の電話では、次のような流れで受付が行われています。
AI:「現在、電話に出ることができません。お電話の内容をお預かりします。会社名とお名前を教えてください」
相手:「○○会社の△△と申します」
AI:「ありがとうございます。折り返し先のお電話番号を確認させてください」
相手:「この番号で大丈夫です」
AI:「最後に、ご用件を具体的にお聞かせください」
相手:「新しい仕事の依頼について相談したく、お電話しました」
※実際の受付内容をもとに、個人情報や事業内容が特定されないよう編集した会話例です。
AIは、単に「ただいま留守にしております」と案内するだけではありません。
相手と会話しながら、必要な情報を確認してくれます。
私としては、ここが従来の留守番電話との大きな違いだと感じています。
スマホやPCで履歴と音声を確認する
電話が終わると、スマホやPCで履歴を確認できます。
私は主に、受付内容を確認し、必要に応じて録音された音声を聞いています。
文字起こしも利用できるので、電話の概要を把握するのに便利です。
ただし、文字起こしは完全ではありません。
特に名字などは、正しく変換されていないことがあります。
その場合は、音声を聞き直して確認しています。
文字起こしだけを信用せず、必要な電話は録音も確認する。
これが私の実際の使い方です。
お客様には折り返し、営業電話には基本的に対応しない
電話の履歴を確認して、既存のお客様からの連絡であれば折り返します。
新規の問い合わせも、内容を確認したうえで必要に応じて対応します。
一方、営業電話であれば、基本的には折り返していません。
以前はスタッフが営業電話も含め、まず用件を確認してくれていました。
現在は、その一次受付をIVRyに任せています。
IVRyなら、用件を確認してから折り返すかどうかを判断できるので、営業電話に自分の時間を取られずに済むようになりました。
この点は、想像していた以上に便利でした。
新規のお客様からの問い合わせにも実際に対応できた
導入前に不安だったことの一つが、新規のお客様からの問い合わせです。
AIが対応することで、仕事の依頼を逃してしまうのではないか。
この点は、導入前にかなり気になっていました。
ところが、実際に新規のお客様から電話があり、IVRyが用件を受け付けてくれました。
相手の方は、少し聞き取りづらい話し方だったのですが、文字起こしもおおむねできており、録音も残っていました。
内容を確認して折り返したところ、実際にお話しすることができました。
結果として、仕事の条件が合わなかったため依頼はお断りしましたが、問い合わせ自体は問題なく受け付けられていました。
これは私にとって大きな安心材料でした。
もちろん、すべての新規問い合わせを漏れなく受け付けられると証明できたわけではありません。
ただ、少なくとも実際の新規問い合わせに対して、AIが受付を行い、その後の連絡につなげられた経験は、導入してよかったと感じる理由の一つです。
IVRyを導入してよかったこと
1.電話に出なくなり、仕事に集中できるようになった
私にとって最大のメリットは、これです。
現在は、基本的に自分で事務所の電話に出ない運用にしています。
電話が鳴るたびに作業を止める必要がありません。
電話が1日1~2本程度でも、いつ鳴るか分からないことが気になったり、集中している作業を中断されたりします。
IVRyを導入したことで、必要な電話には後から対応し、それ以外の時間は仕事に集中できるようになりました。
単純に電話対応の時間が減ったというより、自分で仕事の順番を決められるようになったことに価値を感じています。
2.心配していたお客様からの苦情は今のところない
導入前は、ここが一番心配でした。
「人間が電話に出ないなんて、どういうことだ」と言われるのではないか。
長年のお客様との信頼関係を考えると、簡単には割り切れませんでした。
しかし、導入して約2か月の時点では、AI電話に変更したことについて、特に苦情はありません。
急ぎのお客様や、直接話したいお客様は、私の携帯電話へ連絡してこられることもあります。
そのため、すべての電話をAIだけで完結させているわけではありません。
ただ、通常の事務所電話はAIで一次受付し、必要な場合に直接対応するという使い分けが、今のところできています。
3.営業電話や不審な電話に時間を取られにくくなった
IVRyを使い始めて、電話やネット関連の営業電話が多いことに気づきました。
また、自動音声で「番号を押してください」と案内するような、不審な電話が入ったこともあります。
IVRyなら、こうした電話にも自分が直接応対する必要がありません。
必要な用件が残っていなければ、無理に折り返す必要もありません。
知らない会社からの着信であっても、必要に応じてインターネット検索で相手を確認できます。
営業電話をすべて自動判定してくれるという意味ではありませんが、自分が対応する電話を選べるようになったことは大きなメリットです。
IVRyを使って感じたデメリット・注意点
良いことばかりではありません。実際に使って気づいた点も紹介します。
1.文字起こしは間違えることがある
通話内容はかなりしっかり記録してくれますが、相手の名字などが違う文字に変換されることがあります。
重要な連絡では、録音を聞いて確認したほうが安心です。
特に人名や固有名詞を扱う仕事では、文字起こしだけで判断しないことをおすすめします。
2.最初の設定は少し面倒
AIの案内内容を考えたり、固定電話からの転送を設定したりする作業は必要です。
私も最初は面倒に感じました。
ただ、一度設定してしまえば普段の操作は簡単です。
私の場合、手順を確認しながら自分で設定できました。
3.基本料金以外の費用がかかる
IVRyは、表示されている基本料金だけで使えるとは限りません。
私の場合は、電話番号維持費と従量利用料金が別途かかっています。
さらに、既存の固定電話からIVRyへ転送する場合は、契約している電話会社側でも転送通話料が発生する場合があります。
導入前には、これらを含めて費用を考えたほうがよいでしょう。
4.AIが苦手な相手や、すぐに人と話したい相手には向かない場合もある
私の事務所では、今のところ大きな問題は起きていません。
しかし、すべての人がAI電話に抵抗なく対応してくれるとは限りません。
また、緊急の連絡や、その場で人間が判断しなければならない電話が多い仕事では、AIによる一次受付だけでは不十分なこともあると思います。
IVRyの料金はいくら?私が実際に支払った金額
私は現在、スタータープランを年払いで契約しています。
2026年10月から2027年9月までの1年間について、実際に支払った金額は次のとおりです。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| スタータープラン年間利用料 | 43,780円 |
| 050電話番号維持費(年間) | 5,500円 |
| 年間基本費用の合計 | 49,280円 |
| 1か月あたりの換算額 | 約4,107円 |
| 2026年10月分の従量利用料金 | 330円 |
| 10月の従量料金を加えた月額換算 | 約4,437円 |
これは私自身の2026年の請求書に基づく金額です。
10月分の従量料金は330円でしたが、従量料金は利用状況によって変わります。
また、既存の固定電話からIVRyへの転送にかかる電話会社側の通話料金は、この金額に含めていません。私自身の転送料金については、執筆時点で確認できていません。
NTT西日本のボイスワープでは、転送元から転送先への通話料金は転送元の契約者負担とされています。電話会社や回線によって条件が異なるため、実際の契約先で確認が必要です。
1日1~2本程度の電話に月4,400円を払う価値はある?
私の場合、電話の件数は1日平均1~2本程度です。
それに月4,400円前後を支払うのは、高いと感じる方もいるかもしれません。
確かに、電話に出る時間だけを考えると、費用対効果が高いとは限りません。
しかし、私が求めていたのは、単なる電話対応時間の削減ではありません。
外出中や仕事中でも、問い合わせを受け付けられる仕組みを作ることでした。
しかも、私が検討した有人電話代行では月1万円以上かかりました。
それに対してIVRyなら、私の利用方法では月4,000円台を中心とした費用で運用できています。
お客様との信頼関係を維持しながら、自分の仕事にも集中できる。
私にとっては、その安心感にお金を払う価値がありました。
ただし、同じ費用対効果になるかどうかは、電話の件数や仕事の内容によって違うと思います。
無料で約25件試してから年払いに変更した
私がIVRyを導入するときに良かったと感じたのが、無料で試せたことです。
IVRyには、30着電まで試せるフリープランがあります。
私も最初は無料で使い、約25件の着信を試しました。
そこで、AIの音声や聞き取りが思っていた以上に良かったため、有料プランへ変更しました。
その後、すぐに年払いへ切り替えています。
私の場合、約25件試した段階で有料プランに変更しましたが、残りの無料着信枠は引き継がれなかったと記憶しています。
ただし、これがすべての契約に共通する取扱いかどうかは確認できていません。
無料枠を使い切る前に有料プランへ移行する場合は、残りの無料枠の扱いを事前に確認しておくと安心です。
私としては、最初から年間契約をするのではなく、自分の電話環境でAIがどのように受け答えするか、無料で確認することをおすすめします。
なお、現在のフリープランの内容や利用条件は公式サイトで確認してください。
IVRyが向いている人・向いていない人
私が実際に使ってみて、IVRyは次のような方に向いていると感じました。
- 一人で事業を運営している人
- スタッフが少ない小規模事業者
- 外出や打ち合わせが多い人
- 電話で仕事を中断されたくない人
- 営業電話の対応を減らしたい人
- 電話の一次受付はAIに任せ、必要な連絡だけ折り返したい人
一方、次のような場合には慎重に検討したほうがよいと思います。
- 電話を受けたその場で人間の対応が必要な仕事
- 緊急電話が多い仕事
- AIとの会話に不慣れなお客様が多い場合
- 電話がほとんどなく、毎月の固定費をできるだけ抑えたい場合
大切なのは、AI電話が便利かどうかだけではなく、自分の仕事の進め方に合うかどうかです。
まとめ|一人で仕事をするなら電話に出ない仕組みも選択肢になる
IVRyを導入して約2か月。
私自身は、導入して良かったと感じています。
導入前は、スタッフがいなくなることでお客様からの電話に対応できなくなるのが不安でした。
AI電話に対する抵抗感もありました。
しかし、実際に使ってみると、AIの受け答えは予想以上にしっかりしていました。
新規の問い合わせにも実際に対応でき、既存のお客様からの苦情も今のところありません。
何より、自分で電話に出なくなったことで、仕事に集中できる環境ができました。
もし導入前に戻ったとしても、私はもう一度IVRyを選ぶと思います。
もちろん、すべての事業者に合うサービスではありません。
ただ、一人で仕事を続けていくなら、何でも自分で対応するのではなく、仕組みに任せられる部分は任せるという考え方も大切です。
私にとってIVRyは、そのための道具の一つになりました。
興味がある方は、まず無料でAIの応答を試し、自分の仕事に合うかどうか確かめてみるとよいと思います。
IVRy(アイブリー)公式サイトで料金・無料プランを確認する
また、これから一人で事業を始めたいと考えている方には、次の記事も参考になると思います。

